blockquote要素 -- 引用文(ブロックレベル)

基本データ

blockquote要素
文書型 適用 子要素 開始タグ 終了タグ 分類
Strict ブロックレベル要素 必須 必須 ブロックレベル要素
Transitional インライン要素 ブロックレベル要素
Frameset

属性

固有属性

cite="引用元のURI"
Strict: ○ | Transitional: ○ | Frameset: ○
引用元のURIを示します。ウェブページの場合は「http://」で始まるURIになります。(もちろん相対URIも可能です。)書籍の場合「urn:isbn:0-123-45678-9」のようにISBNコードを記述することができます。

解説

引用を示す要素です。blockquote要素はブロックレベル要素です。引用したい文章が長い場合などによく使われます。Strict DTDでは子要素にインライン要素を置けないことに注意してください。(Transitional DTDならインライン要素を置くことができます。)短い引用の場合は、インライン要素であるq要素を使います。

他人の著作物を引用する際は、引用元を明示することが法律で義務付けられています。HTMLでは<blockquote>タグの中でtitle属性に引用元のタイトルを記したり、cite属性に引用元のURIを記述する方法が用意されています。また、文章中に引用元を明記し、それをcite要素としてマークアップする方法もあります。

<p>HTML 4では構造とプレゼンテーションの分離が明確に打ち出された。
仕様書の中では<cite>2.4.1 構造とプレゼンテーションの分離</cite>に
おいて次のように記されている。</p>
<blockquote
  title="2.4.1 構造とプレゼンテーションの分離"
  cite="http://www.asahi-net.or.jp/~SD5A-UCD/rec-html401j/intro/intro.html#h-2.4.1">
<p>HTMLは、常に構造的マーク付けを規定するところのSGMLをルーツに
持っている。HTMLの性質上、プレゼンテーションに関する要素や属性は、
次々と他の機構、とりわけスタイルシートに置換えられていく。また、文
書の構造をプレゼンテーションと切り離すことで広汎なプラットフォーム
や多様なメディアでの文書提供コストを低下でき、文書の改訂も容易にな
るということが、経験的に知られている。</p>
</blockquote>

HTML 4では構造とプレゼンテーションの分離が明確に打ち出された。仕様書の中では2.4.1 構造とプレゼンテーションの分離において次のように記されている。

HTMLは、常に構造的マーク付けを規定するところのSGMLをルーツに持っている。HTMLの性質上、プレゼンテーションに関する要素や属性は、次々と他の機構、とりわけスタイルシートに置換えられていく。また、文書の構造をプレゼンテーションと切り離すことで広汎なプラットフォームや多様なメディアでの文書提供コストを低下でき、文書の改訂も容易になるということが、経験的に知られている。

インデントのためにblockquoteを使わない

blockquote要素はほとんどのブラウザでは左側にインデントを取って表示されますが、インデントを行うためにblockquote要素を使うべきではありません。見た目に関する指定はスタイルシートで行います。CSSではmargin-leftプロパティを使って次のように記述することで同じ効果を得られます。

<p>ここは普通の段落。</p>
<p class="indent">ここはインデント</p>
 p.indent { margin-left: 60px; }

ここは普通の段落。

ここはインデント

title属性・cite属性の表示

cite属性は現在のところ対応しているブラウザがほとんどありません。また、title属性を記述しても、マウスポインタを引用文の上に乗せなければ内容が表示されないブラウザがほとんどです。ですが、CSSを利用すればcite属性の内容を画面に表示させることができます。

blockquote[title]:before {
  display: block;
  content: attr(title);
}
blockquote[cite]:after {
  display: block;
  content: attr(cite);
}

HTML 4では構造とプレゼンテーションの分離が明確に打ち出された。仕様書の中では2.4.1 構造とプレゼンテーションの分離において次のように記されている。

HTMLは、常に構造的マーク付けを規定するところのSGMLをルーツに持っている。HTMLの性質上、プレゼンテーションに関する要素や属性は、次々と他の機構、とりわけスタイルシートに置換えられていく。また、文書の構造をプレゼンテーションと切り離すことで広汎なプラットフォームや多様なメディアでの文書提供コストを低下でき、文書の改訂も容易になるということが、経験的に知られている。

これで「引用元を明記していないではないか!」と突っ込まれる心配が減ります。ただし、Internet Explorerはこの方法に対応していません。また、スタイルシートをオフにしたり、CSS未対応のブラウザで閲覧したりすると、この指定は無効になります。

Strict DTDの定義

<!ELEMENT BLOCKQUOTE - - (%block;|SCRIPT)+ -- long quotation -->
<!ATTLIST BLOCKQUOTE
  %attrs;                              -- %coreattrs, %i18n, %events --
  cite        %URI;          #IMPLIED  -- URI for source document or msg --
  >

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