ときどき、論文のように文章だけが延々と続くページに出会うことがあります。あれってとっても読みにくいですよね。そこでリストを活用して読みやすい文章にしましょう。
普通の箇条書きリストをつくるにはli要素とul要素を使います。ul要素はブロックレベル要素です。それぞれの項目が<li>
〜<li>
、リスト全体が<ul>
〜<ul>
です。(ulはUnordered List(順序のないリスト)、liはList Item(リストの項目)を意味しています。)
<ul>
<li>Windows 95</li>
<li>Windows 98</li>
<li>Windows 2000</li>
<li>Windows XP</li>
</ul>
1. 2. 3. …とリストの頭に番号を振りたい場合は、さっきのul要素をol要素に変えるだけです。ol要素も同じくブロックレベル要素です。(olはOrdered List(順序のあるリスト)です)
<ol>
<li>パソコン本体の電源を入れる</li>
<li>Windowsが起動するのを待つ</li>
<li>ログイン画面でユーザー名とパスワードを入力</li>
<li>デスクトップが表示される</li>
</ol>
<ul>
〜</ul>
や<ol>
〜</ol>
の中に、<li>
〜</li>
以外のものを入れてはいけません。普通のテキストを書くのもだめです。
次の例は間違いです。
<ul>
世界三大珍味
<li>キャビア</li>
<li>フォアグラ</li>
<li>トリュフ</li>
</ul>
順不同リスト、順序付きリストのほかに定義リストというリストもあります。これは定義、つまり言葉の意味を示すときに使います。
定義リストはdl要素、dt要素、dd要素という三つの要素をセットで使います。dl要素はブロックレベル要素です。次のように使います。
<dl>
<dt>用語</dt>
<dd>説明</dd>
<dt>用語</dt>
<dd>説明1</dd>
<dd>説明2</dd>
</dl>
<dt>
〜</dt>
が説明される言葉、<dd>
〜</dd>
が説明です。そして全体を<dl>
〜</dl>
で囲みます。dd要素やdt要素は複数あってもOKです。(dtはDefinition Term(定義する用語)、ddはDefinition Description(定義の説明)、dlはDefinition List(定義リスト)の略です。)
<dl>
<dt>マウス</dt>
<dd>画面上の矢印(ポインタ)を動かすための機器</dd>
<dt>キーボード</dt>
<dd>コンピュータにアルファベットや数字を入力するための装置</dd>
<dd>ピアノやオルガンの鍵盤</dd>
</dl>
「定義リスト」って何か難しそうな名前だし、あまり使い道がなさそうな気がしますよね。でもそんなことはありません。これでページのメニューやリンク集をつくることができます。
<dt>
〜</dt>
の言葉にa要素でリンクを張って、ページのメニューをつくってみましょう。
<dl>
<dt><a href="profile.html">自己紹介</a></dt>
<dd>作者について</dd>
<dt><a href="works.html">作品</a></dt>
<dd>いろんなイラスト</dd>
<dt><a href="link.html">リンク</a></dt>
<dd>関連サイトへのリンク</dd>
</dl>
名前は「定義リスト」でも使い方は自由なわけです。
<dl>
〜</dl>
の間にもdt要素とdd要素以外のものを入れることはできません。普通のテキストを書くのもだめです。
ul要素もol要素もdl要素もブロックレベル要素です。ブロックレベル要素の中身で述べたようにp要素の中にブロックレベル要素を入れることはできません。ということは、次のように段落(<p>
〜</p>
)の中でリストを使ってはいけないのです。
<p>
世界三大珍味とは
<ul>
<li>キャビア</li>
<li>フォアグラ</li>
<li>トリュフ</li>
</ul>
のことです。
</p>
ちょっと不便!でもそういう仕様なのであきらめるしかありません。リストを使うときは次のように段落の外に出してください。
<p>
世界三大珍味とは
</p>
<ul>
<li>キャビア</li>
<li>フォアグラ</li>
<li>トリュフ</li>
</ul>
<p>
のことです。
</p>
<ul><li>
項目</li><li>
項目</li></ul>
で順不同リストになる<ol><li>
項目</li><li>
項目</li></ol>
で順序付きリストになる<dl><dt>
用語</dt><dd>
説明</dd></dl>
で定義リストになる<p>
〜</p>
)の外で使うとても簡単でした。次回は表をつくります。