Shishimushi

M2 フィルタの落とし穴

2ch Operaスレで次のような報告があった。

先日までふつうに使用できていたメールが突然受信(~通受信しました、とでる)
しても、表示されなくなれました。それ以前のメールは普通に表示できます。
質問箱3/175に以下のようなものを見つけたのですが、未解決のようですね。

Wikiへのリンク

オペラのバグであると思うのですが、現在でも対処法はないのでしょうか。
かなり気にいって使っていただけに残念です。所詮無料だから仕方ありませんが…

愉快なブラウザOpera Part65

実は以前、似たようなケースが僕の身の上に起きてその体験談をレスしようかと思ったけど、なんか規制中とか言われて書き込めなかったのでこっちに書く。ただし、824氏の場合は本当に何らかの不具合によりメールが読めない、あるいは消失してしまったというケースなのかもしれないので断言はできない。以下の記事は単に、一応疑ってみる価値はあるんじゃないの?という程度なのでご容赦を。原因はフィルタ。

例えば、以下の条件を満たした環境があったとする。

  1. フィルタを作成している(仮にこれを"フィルタA"とする)。
  2. 『受信済み』及び『フィルタA』の表示設定で「迷惑メールを表示」のチェックを外している。
  3. 『受信済み』及び『迷惑メール』の表示設定で「フィルタリング済みのメッセージを表示」のチェックを外している。
  4. 『迷惑メール』のルールで「条件にマッチしたメッセージは既読にする」にチェックしている。

M2フィルタテスト(条件)

こう書くとなんだかよくわからないが、これは大きく分けて2つのふるまいを設定している。先ず、

  1. 『受信済』に迷惑メールを表示したくない。
  2. 『迷惑メール』に『フィルタA』のメールを表示したくない。
  3. 迷惑メールが届いたらすぐ既読にして、『未読』に表示させないようにする。

という、通常のメールに関してのふるまい。次に、

  1. あるメール(仮にこれを"aメール"とする)をフィルタリングしたい。
  2. aメール は何らかの理由で『受信済』に表示したくない。
  3. 『フィルタA』では迷惑メールは表示したくない。

という、特定のメールに関してのふるまい。さて、この状態で待ちかまえていると aメール がサーバーに届き、果たしてOperaはそれを aメール と判断して『フィルタA』に紐付けしようとする。しかし、今までの学習内容からしてSPAMの疑いもあるので、同時に『迷惑メール』としてもフィルタリングしてしまった。こんな具合に両方のフィルタリングをしつつ受信した結果、

  1. aメール を受信する。
  2. aメール はフィルタリングされて『フィルタA』として扱われた。
  3. 更に、フィルタリングされて『迷惑メール』としても扱われた。

という処理がされて、

  1. 『迷惑メール』は既読になるので『未読』に表示されない。
  2. 迷惑メールなので『受信済』及び『フィルタA』に表示されない。
  3. フィルタリング済みなので『迷惑メール』に表示されない。

ということが発生してしまう。もちろん、ここら辺の細かい動作なんて僕が知るよしもないので、実際に2つのフィルタリングがされるのかはわからないし、これはあくまでも憶測というか妄想に過ぎない。しかし、先ほど検証してみたら、届いた aメール は実際に『フィルタA』と『迷惑メール』両方のフィルタリング処理がされていた(具体的に言うと、『迷惑メール』の表示設定「フィルタリング済みのメッセージを表示」にチェックを入れたらそこに aメール が表示された)ので、これはどうもそういう判断や処理が行われているのではないかと思ったというわけ。

Operaの挙動はともかく、対処法としては、『受信済』『迷惑メール』『フィルタA』いずれかの表示設定で、全ての項目にチェックを入れておくこと。おすすめは『迷惑メール』の表示設定「フィルタリング済みのメッセージを表示」のチェックを入れておくこと。以上。

繰り返しになるけど、上に書いたことは「新着メールのポップアップがされたのにどこにもメールが見当たらない」という症状の原因や対策とは断言できないので、あれこれやってみたけどやっぱり表示されないとか、ギャー!メール無くなってる!とかいうことが起こったら、他のソフトが何かしていることも疑った上で申し訳ないけど積極的にOpera社に報告して下さい。

余談。これを逆手にとれば、「受信したメールがM2の設定を変更しない限り誰も読むことができない」ということであり、つまり「誤って第三者が自分のPCを操作してOperaを起動した際、次々と押し寄せるあんなことやこんなことが書かれた恥ずかしいメールを読ませないようにする」ということが可能になる。僕の場合は弟が僕のPCを当たり前のように触るという困った環境があるので、今度やってみようかなと思っている。まあ、結局思っているだけで終わるんだろうけどさ。

つーか、もう1人ログインユーザーを作成すればいいだけじゃん。

文字だけでは分かりづらいので、なんとなく画像を用意してみた。

投稿者:芦塚 | 投稿日時: 2007年 2月21日(水) 01:01

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