ようやくお目見え。
Opera Dragonfly のカウントダウンを待つ中、それより数十分?先に Weekly build9972 が公開された。
既知の問題に Windows 版の国際版インストーラ(o950s_9972m.exe)の不具合が挙げられている。これは saito さんが言われてるように、
インストーラの日本語は文字化け
し、
opera.exe がインストールされ
ず起動することもできないというもの(Bug 324985)。他にも、認証管理が動かなかったり(Bug 328318)、リンク先保存が時々失敗したり(Bug 324377)、マスターパスワードを使うとクラッシュしたり(Bug 328186)等々、困った不具合が多いので要確認。
また、Execute program の例の不具合は未だ解消されていない……と思ったら、前回の build9937 では動かなかった以下のメニューが動くようになってた。
[Hotclick Popup Menu]
Item, "選択範囲をEmEditorで開く"= Copy & Execute program, "C:\Program Files\EmEditor\EmEditor.exe","/i"
[Image Popup Menu]
Item, "IrfanViewで開く" = Copy image & Execute program, "C:\Program Files\IrfanView\i_view32.exe","/clippaste"
ただ、依然として Opera_ex は使えない(代替方法)。
変更点の中で目をひくのがアドレスフィールドの検索……Quick Find と呼ぶらしい……の外観。
今気付いたんだけど、この検索って履歴だけじゃなくてブックマークとかも含まれるんだね。だから Quick Find か。でもカタカナ語は頂けないなぁ。せめて「クィック検索」だなぁ。ああ「俊敏検索」とかどうだろう…ってこれじゃ某ソフトみたいだな。
あと、ちょっとすっきりした Cookie の確認ダイアログ。この確認ダイアログをオンにするには、設定 » 詳細設定 » Cookie » Cookie を許可する前に確認する にチェックを入れる。以前はデフォルトで Cookie オフにしてサイトごとに許可していたものの、面倒臭くなって全部食べさせるようになった今日この頃。
さてさて、忘れちゃいけないのが Opera Dragonfly。
上のメニューから ツール » 詳細ツール » 開発者用ツール を選択すると、
Opera Dragonfly というウィンドウが立ち上がる。外観は Opera Dragonfly に4枚のスクリーンショットがあるのでそちらで。右下のアイコンは設定(画像 507x1122 ピクセル)。その他、詳細や技術的なことは解説ページに丸投げ。
2年以上暖めてきたとはいえ、今回公開された Opera Dragonfly は Alpha 版。Beta 版よりもっと手前の開発初期段階。だから、実装を見送っている機能や動かない機能があるだろうし、環境によっては Dragonfly が全く動かなかったり、Opera のクラッシュを起こす場合もあるだろう。僕の環境でも最初クラッシュが頻発して泣きそうだった。
一つ一つの設定を見直しながら検証していくと、僕の場合は UserCSS や browser.css に font-family プロパティを含んでいるとクラッシュすることがわかった。例えば、
* { font-family: inherit !important}
というやつ。これは Opera のフォント設定が上手く反映されないので仕方なく適用しているもの。とりあえず報告しておいた(Bug 328362)けど、これ以外にもクラッシュを引き起こす要因はあると思う。というか、さっき音もなく落ちた。color とか background もダメなんか? 広告ブロック系([id^="ads_"] {display:none} とか)は大丈夫っぽい。
気になるのは、build9972 の既知の問題にDragonflyは JavaScript を有効にしてないと動かない
とあること。これはつまり Dragonfly は JavaScript オフでも動くということなんだね。何を当たり前なことを…とあなたは言うかもしれないけれど、今までの Developer tools を考えたらアレですよ。うん。
まだまだ先の見えない Dragonfly 、今後も過度な期待を寄せつつ温かく見守っていこうと思った。
投稿者:芦塚 | 投稿日時: 2008年 5月8日(木) 06:01