Alt+Pで開かれるPreferences(設定画面)の、TP1からの変更点をいくつか。
Advanced(詳細設定)の中の一項目であり、設定は登録された検索エンジン閲覧と確認、検索結果の表示数、インライン検索を行うか否かの選択しかできなかったSearchだが、今回はGeneral(一般設定)、Wand(認証管理)、Web pages(ウェブページ)、Advanced(詳細設定)のようなタブとして採用されており、なんとsearch.iniエディタを実装している。
今までは、追加したい検索エンジンで"aaaaaa"などを検索し、検索結果のURLの"aaaaaa"部分を"%s"に置き換え、Opera/profile/search.iniをテキストエディタで開いて編集するか、または、Search.ini Editorという外部アプリを使用する必要があった。
それが、TP2ではOpera上のGUI操作により、簡単に追加できるようになった。更に、この手順さえも煩わしく思わせてしまうのが、Web上のフォーム中の右クリックメニューで、検索エンジンの検索枠中で右クリックして「Create search...」を選択すると、URLが入った状態で登録ダイアログが開かれる。こちらで登録した方が良さそうだ。
既に使われているShortcutを指定するとエラーメッセージが表示される。
編集の煩わしさから今まで使い回しが行われていたであろうsearch.ini、File versionが違うと問答無用でデフォルトが上書きされてしまったsearch.ini。それが、以後は好みの検索エンジンを発見する度に、まるでブックマークに登録するかの如く追加できるのだ。ただ、Searchパネルに追加するのにはまだ若干の手間がかかる模様。
AdvancedにSitesという項目が加わった。これはWebサイト毎にユーザーが色々と設定をできるというもので、具体的に言えば、「常にJavaScriptオフなんだけど http://hogehoge/ ではオンにしつつ、特定のユーザースタイルシートを適用させたいな」とか「常にCookieオフなんだけど、Yahoo!やHotmail受信トレイでは自動で有効にしたいな」とかいったシーンで使える設定。
これは、設定上ではTP1で加わったものだが、TP1のそれは設定ファイル(opera6.ini)を開いて[Overrides]セクションにhogehogeを追加してやって、更に[hogehoge]というセクションを新たに作成し、そこへ色々と書き込むという、少々煩雑なものであった。
ところが、TP2ではそれがGUI操作で設定できるのだ。Alt+P » Advanced » Sitesでもいいが、それよりも右クリックメニューの「Site preferences...」を選択する方が実用的だろう。設定可能なそれぞれの項目を以下に挙げる。
UserJSはフォルダ指定だが、単一のファイルを収めたフォルダを指定することにより、実質上ファイル指定ができる。※
Default setting...はOperaの標準の設定で、押すと上の Site preferences と同じダイアログが表示される。以前のAdvanced » Contentsのようなもの。ちなみに、このデフォルトの設定では、Browser indentification(ブラウザの識別)がOpera以外のものを選択できないようになっている。
Blocked contet...は、filter.iniのようなものががGUIで設定できる。
ここからURLを指定するのもいいが、Webページ右クリックメニューの「Blocked contet...」を選択して、直接Webページを見ながら画像なりフラッシュなりを選択した方が良い。
上のDoneで適用(即座に反映される)、Details...で先程のダイアログが表示される。
Manage cookies...はクッキーマネージャー。以前のAdvanced » Cookies » Manage cookiesはここに収められている。
上記変更に伴い、Advancedの各項目にも変化が見られる。
がなくなり、Confirm exit(終了時の確認)がNotifications(通知)からここへ移動された。Show window size(ウィンドウサイズを表示する)がShow tab size(タブサイズを表示する)と名称変更。
Confirm exit(終了時の確認)がBrowsingへ移動した。
項目としてなくなった。Sitesへまとめられた。
ソースビューアの設定で、
の何れかを選択するようになった。
Typed in addresses(直接入力アドレス)、Visited addresses(表示済アドレス)がAdressesの1つにまとめられ、
がなくなった。
項目としてなくなった。Sitesへまとめられた。
がなくなった。
がSitesにまとめられた。
先述の新項目。
項目が移動したり削除されたりして、全体的にすっきりしたような感じを受ける。また、サイト毎の設定、検索エンジンの追加、広告ブロックがGUIで操作できるようになったのはとても良いと思う。特に、サイト毎の設定はテキストエディタでの編集や特別な指南書が要らないので、TP1に実装されながらも今まで遠巻きに見ていた人にとっては、嬉しい限りだろう。
ただ、気になったのが、設定画面を開いていても画面上をクリックできる(右クリックやテキストの反転、スクロールバーの上下、ツールバー・パネルの選択等)ようになる場合が時々起こる事。設定中でも自由に操作ができるとなると、解説サイトを参考にしながら設定を行ったりと便利な面もあるが、最中に行ってはまずい操作もあるだろう。できたりできなかったりというのが起こるから、やっぱりこれはバグであろうと思う。
個別フォルダを割り当てることにより、UserJSをサイト毎に設定できると思っていたんだけど、なんか無理みたい。残念。
投稿者:芦塚 | 投稿日時: 2006年 2月8日(水) 18:27