2008/02/20 に公開された Opera 9.26 build8835(正式版)と、2008/02/23 に公開された 9.50 build9807(Weekly build)について。
セキュリティフィックス3件とその他2件。
気になったのは Image properties can be used to execute scripts というやつ。深刻度はかなりやばいHighly Severe
で、内容は画像のプロパティを表示した際、コメントをスクリプトとみなして走らせることができる(適当)とかいうもの。custom comments
ってのが具体的にどれを指すのかがわからなかったので 9.25 でのチェックはできなかったし、それ以前に問題を誤解してたらアレなんだけど、個人的に画像のプロパティは多用するので少しぞくっとした。
一応インストールはしたものの、それはあるスクリプトの動作テストのためであって、常用するつもりは全くないんだけどね。
しかしあれだね、製品未満な Weekly を常用するなんて正気の沙汰じゃないね。そりゃ手斧も持つわな。
build9789 で追加されたタブを閉じた際の挙動 "Active the first tab opened from closing tab"そのタブから開いた最初のタブに移る:この名前は将来変更の可能性あり
に変更があって、順番を記憶していて、ひとつのタブを閉じるとその次から次へとフォーカスを移すように
なった。
例えば、あるページ A を閲覧中にそのページ内から張られているリンクを次々とバックグラウンドで開いていき、合計 B~E という4つのページをバックグラウンドタブで開いたとする。
この状態でタブ A を閉じずにタブ B をアクティブにして同タブを閉じた場合、build9789 と build9807 では以下のように挙動が異なる。
build9789 では従来通りの挙動で、直前にアクティブだったタブ A がアクティブになるが、build9807 では親タブ A から開かれた順番(B→C→D→E)が優先され、タブ B の次に開かれたタブ C がアクティブになる。この後の挙動は、タブ C を閉じればタブ D へ、タブ D を閉じればタブ E へ……となる。タブ E を初めにアクティブにして閉じた場合は B→C→D、タブ C の場合は B→D→E という具合。
現時点での "Active the first tab opened from closing tab" の挙動をまとめると、
3は、例えばタブ C を閲覧中にタブ E をチラ見してまたタブ C に戻って同タブを閉じた場合、本来なら順番通りタブ D がアクティブになるところが、直前にアクティブだったタブ E に移動してしまうということ。また、A~E とは親子関係のない別のタブをアクティブにして子タブ(タブ B~E)に戻って同タブを閉じた場合は、"Active the first tab opened from closing tab" の挙動通り、子タブ間の順番でアクティブになっていく。
4はややこしいので画像で説明すると、
このような状態で現在アクティブなタブ B を閉じた場合、
タブ a ではなくタブ C がアクティブになる。タブ B はタブ a,b の親タブではあるが、挙動としてはタブ A の子タブという扱いを受けることになる。もちろんタブ a をアクティブにして閉じればタブ b へ……と、孫タブ間の順番でアクティブになっていき、孫タブを全て閉じると今度は子タブに移動していく。
そんなわけで、タブを閉じる習慣がつきつつある今日この頃でございます。
その他の変更点では、どうせならUse Thumbnails in Tab Tooltipsの設定も欲しい
という声が内外にあったのか、タブの設定に Show thumbnailes when hovering tabs が追加された。あと、メール機能を使っていなければタスクトレイアイコンが表示されなくなった(Windows 版)とあるけど、利用しまくっている僕の環境でもアイコンが表示されなくて、これは Ctrl+H やった時に困るじゃないか!と思って Ctrl+H 押したらアイコンが表示された。おもろ。
投稿者:芦塚 | 投稿日時: 2008年 2月24日(日) 21:34