文章の中で強調したい箇所があったら、そこを<em>
〜</em>
で囲めばいいんでしたね。では、「ここは日付だよ」と示したい場合はどうでしょうか。強調するならem要素、でも日付の場合は…ちょうどいい要素がありません。そんなときに活躍するのがspan要素です。
<p>更新日時 <span class="date">2005-09-13</span></p>
spanタグの中でclass属性を使ってclass="date"
とすることで、<span
〜class="date"
></span>
で囲まれた部分が日付(date)であると示すことができます。電話番号だと示したいなら<span class="telephone">
〜</span>
、メールアドレスだと示したいなら<span class="mail">
〜</span>
などとすればいいわけです。
ただし、span要素を使っただけでは見た目は何も変わりません。普通はCSSと組み合わせて使います。
.date { font-style: italic; }
<p>更新日時 <span class="date">2005-09-13</span></p>
更新日時 2005-09-13
CSSを使って.dateクラスの文字を斜体にしました。
このように、適当なインライン要素がないときにトランプのジョーカーのように使えるのがspan要素です。span要素はインライン要素です。
span要素とよく似た要素にdiv要素があります。例を見てください。
<h2>見出しをつける</h2>
<p>見出しをつけるにはhn要素を使います。…</p>
<h2>段落に分ける</h2>
<p>段落をあらわす要素はp要素です。…</p>
見出し(h2要素)と段落(p要素)で一つの記事になっていますね。そこで、見出しと段落をまとめてタグでくくって「ここからここまでが一つのの記事ですよ」と示してあげたいです。ところが、「記事」をあらわすための要素はやっぱり存在しません。そこで今度は、div要素を使います。
<div class="article">
<h2>見出しをつける</h2>
<p>見出しをつけるにはhn要素を使います。…</p>
</div>
<div class="article">
<h2>段落に分ける</h2>
<p>段落をあらわす要素はp要素です。…</p>
</div>
それぞれの記事を<div class="article">
〜</div>
で囲んでいます。こうすると、囲まれた部分が記事(article)だとわかります。このように、div要素は複数のブロックレベル要素をグループとしてまとめるのに使います。
このdiv要素もよくCSSとセットで使います。CSSでarticleクラスの背景色をベージュに指定しています。
.article { background-color: #ffe4c4; }
<div class="article">
<h2>見出しをつける</h2>
<p>見出しをつけるにはhn要素を使います。…</p>
</div>
<div class="article">
<h2>段落に分ける</h2>
<p>段落をあらわす要素はp要素です。…</p>
</div>
こうするとそれぞれの記事の背景がベージュになり、グループに分かれていることがよりはっきりします。
見出しをつけるにはhn要素を使います。…
段落をあらわす要素はp要素です。…
これでHTML第2部が終了です。ここまで来るとかなり実践的なHTMLが書けると思います。