text-indent
プロパティはインデント(字下げ)を行うプロパティです。正確には、ブロックボックス中の行ボックスが含む最初のインラインボックスのインデントを指定します。値に指定できるのは<長さ>と<パーセント値>です。負の値も指定できます。このプロパティが適用されるのはブロックレベル要素、インラインブロック要素、セル要素です。
値が負であったり、もしくは大きすぎると、最初のインラインボックスはブロックボックスからあふれることになります。その際はoverflow
プロパティが影響します。
p { text-indent: 1em }
text-alignプロパティ
はブロックボックス中のインライン要素の内容をどのように揃えるかを指定します。
left
right
center
justify
"left
"、"right
"、"center
"は、インラインボックスを行ボックス中にどのように並べるのかを指定することになります。"justify
"はインラインボックスを行ボックスに合わせて引き伸ばすことを意味します。
Some <em>emphasized</em> text.
text-align: left
text-align: center
text-align: justify
white-space
プロパティの算出値が"pre
"か"pre-line
"なら、"justify
"の実効値は初期値"left
"になります。
ユーザーエージェントは"justify
"を"left
"か"right
"として扱ってよいとされています。
text-decoration
プロパティはテキストに施す装飾を指定します。値は以下のキーワードです。"none
"以外のキーワードは複数指定できます。
none
underline
overline
line-through
blink
このプロパティは全ての要素に適用できます。インラインレベル要素に適用した場合はその要素が生成する全てのボックスに影響します。その他の要素に適用した場合、通常フローにあるブロックレベルの子孫要素と通常フローにあるインラインレベルの子要素を含む匿名インラインボックスに装飾効果が表れます。絶対位置決めされた要素、フロート、インラインテーブル要素、インラインブロック要素の子孫には影響を与えません。
下線、上付き線、中心線はテキストのみに適用されます。画像などには影響しません。装飾する線の色はcolor
プロパティの値を利用します。
del { text-decoration: line-through }
letter-spacing
プロパティは文字と文字の間隔を指定するプロパティです。値には"normal
"と<長さ>が指定できます。値を<長さ>として指定すると、その値はデフォルトの文字間隔に加えられます。文字間隔自体を指定するのではありません。
body { letter-spacing: 0.1em }
word-spacing
プロパティは単語間の間隔を指定します。値はletter-spacing
プロパティと同く、"normal
"と<長さ>です。<長さ>はデフォルトの単語の間隔にその値を加えることになります。単語の間隔を決めるアルゴリズムはユーザーエージェントに依存します。
text-transform
プロパティは、要素のテキストの大文字化・小文字化を行います。値は以下のキーワードです。
none
capitalize
uppercase
lowercase
p:first-line { text-transform: uppercase }
white-space
プロパティは空白文字類の扱いを宣言します。値に指定できるのは以下のキーワードです。
キーワード | スペース | 改行 |
---|---|---|
normal |
一つにまとめる | 行ボックスを満たす位置で行う |
pre |
そのままにする | ソース上の改行と生成内容に"\A "がある位置で行う |
nowrap |
一つにまとめる | 行わない |
pre-wrap |
そのままにする | ソース上の改行と生成内容に"\A "がある位置、および行ボックスを満たす位置で行う |
pre-line |
一つにまとめる。 | ソース上の改行と生成内容に"\A "がある位置、および行ボックスを満たす位置で行う |