Dropbox備忘録(Windows版クライアントソフト・バージョン0.7.110)

交流好きのオタク絵描きにおすすめのサービスDropboxについて、自分なりにまとめてみました。

Dropboxとは

Dropboxは複数の環境でファイルを同期できるオンラインサービスです。このサービスを使えば、自宅のPCにあるファイルを外先のPCでも扱うことができます。

オンラインストレージサービスと紹介されているのをよく見ますが、オンライン同期サービスという方がしっくりきます。無料版は2GBの容量があるのですが、Dropboxに2GB入れるためにはローカルにもそれと同じ空き容量が必要になるので、ローカルのハードディスクを節約する、データのバックアップを取るという使い方はできません(後者は一応できますが作業が面倒です)。例えばパソコンAとパソコンBでデータを同期したとして、パソコンAに追加したファイルは当然パソコンBにも反映されますが、削除したファイルも同じように反映されるので注意。

使い方は簡単で、クライアントソフトが自動生成したフォルダの中に同期したいフォルダやファイルを入れるだけです。USBメモリーを持ち歩かなくてもインターネット環境・アカウント・クライアントソフトがあれば複数のPCで同じデータを扱えるのは便利です。クライアントソフトがない場合同期はできませんが手動でファイルのアップロードとダウンロードはできます。

また、特定のフォルダを他のユーザーと同期し、メッセージのやりとりをすることもできます。ファイルのやり取りをするのにメールが必要ない、というのはよいですね。これはオタクな絵描きのために作られたようなサービスです。

アカウント取得&クライアントソフトインストール

Dropboxからアカウントを取得します。上から順に姓・名・メールアドレス・パスワード・確認用パスワードを入力するだけです。なお、ここで入力した情報は後で変更することができます。作業終了後トップページからクライアントソフト(Windows・Mac・Linuxに対応)をダウンロードしてください。

次はダウンロードしたクライアントソフトを起動させます。アカウントを取得していない場合はI'm new to Dropboxを選んで、上と同じように姓・名・メールアドレス・パスワード・確認用パスワード・PCの名前を入力してください。先にアカウントを取った方はI have a Dropbox accountを選択して、メールアドレス・パスワード・PCの名前を入力します。

あとはインストール場所などを選択して、最後にFinish and go to My Dropboxを押せば終了です。

インストールが終わるとタスクバーにDropboxのアイコンが表示されます。

タスクバーのコンテキストメニューの一番上に表示されるOpen My DropboxをクリックするとMy Dropboxというフォルダが開きます。デフォルトではマイドキュメントにあります。

ローカルにはデフォルトではPublic、Photosという二つのフォルダがあります。My Dropboxの中にフォルダを入れれば自動に同期され、削除すれば同期が解除されます。

同期したファイルを別のPCから扱いたい場合はそのPCに、同じアカウントを使ってクライアントソフトをインストールしてください。

四種類のフォルダ

PublicとPhotos以外にも自分で新しいフォルダを作ることができます。ここではsite、otakuというフォルダを作りました。緑のチェックが入っているアイコンは同期が終了し、青い相互矢印のアイコンは同期中であることを表しています。容量の大きなファイルは同期するのに時間がかかるので気長に待ちましょう。

パブリックフォルダについて

元からあるフォルダの一つ、パブリックフォルダです。普通ファイルやフォルダは利用しているユーザー以外は見ることができませんが、このパブリックフォルダとフォトフォルダ(後述)内にあるファイルはアカウントを持っていないユーザーも見ることができます。

公開したいファイルをPublicに入れ右クリックしCopy Public Linkを選ぶと、そのフォルダに割り当てられたURLがクリップボードにコピーされます。このURLを他人に教えればその人もあなたのファイルを見ることができます。

フォトフォルダについて

元からあるフォルダの一つ、フォトフォルダです。これは写真専用のフォルダです。この中に新規フォルダを作成するとwebギャラリーになり、フォルダ内に保存した写真を公開できるようになります。

作成したフォルダを右クリックし、コンテキストメニューからCopy Public Gallery Linkを選ぶと、webギャラリーのURLがクリップボードにコピーされます。パブリックフォルダの時と同じように、このURLを他人に教えればその人もあなたの写真を見ることができます。

シェアフォルダについて

シェアフォルダは特定のユーザー同士でファイルを同期できるフォルダです。シェアフォルダに指定したフォルダ内のファイルは、同期しているユーザー全員が閲覧・変更・削除・追加ができます。Dropbox Shareからメッセージのやりとりもできるので、複数人で共同作業をする場合におすすめです。

シェアしたいフォルダを右クリックして、Shareを選びます。シェアしたいユーザーのメールアドレスを入力し、Share Folderボタンをクリックするとそのユーザーと同期ができます。

Dropbox Shareでシェアしたフォルダにアクセスすると、最近のフォルダの状態が分かります。ここでユーザー同士のコメントのやりとりや、新規ユーザーの招待ができます。

普通のフォルダ

利用しているユーザー以外は見ることができない、普通のフォルダです。一人で使うだけならこのフォルダばかりになるでしょう。

その他

Dropbox Homeから色々な操作ができます。同期したフォルダの状況、フォルダのシェア、フォルダの削除、同期したデータをzipでダウンロードなど…。

シンプルなサービスなのですぐ慣れると思います。

SAKATORI Kihiro www@nrym.org
Published: 2009-03-05 Last modified: 2010-12-05