「検索避け批判」批判によくある誤解

要約
検索避け批判者は、検索避け正当化批判者、検索避け強制批判者であり、検索避け行為そのものを批判しているのではない。

私は腐女子マナーの強制を批判する記事を書いている。たまに外部サービスを使って検索避けや無断リンクの情報を集めることもある。

そして、私が検索避けを批判するように、検索避け批判を批判する方もいる。私のような検索避け正当化・強制批判者に対する決まった名前はないが*1、「検索避け反対派」と呼ばれることがある。「腐女子たちが身内だけで楽しく(?)やっているところに、ずかずか土足で踏み込んで『正義』を振りかざす人」、例えば正義厨やモヒカンなどのようなイメージで語られることもある。

検索避けをマナーと称して他人に強制する腐女子――つまり検索避け推奨・賛成・支持派――に疑問を投げかける存在だから、単純に反転させて「検索避け反対派」と認識するのはかなりまずい。何故なら、そこで言われる「検索避け反対派」は検索避け自体を否定しているわけではないからだ。

この記事を書こうと思ったきっかけは、「検索避け」(Twitter検索)「検索避け」(ふぁぼったー検索)で見つけたツイート。仲村さんのTwitterふぁぼったー)2009年9月8日〜2009年9月17日に腐女子・検索避け関係のツイートがあり興味深く拝見していた。しかし、私と仲村さんはかなり近い考えを持っている(と私は思っている)が、「検索避け反対派」を誤解しているように思えたので、検索避け批判批判によくある誤解の弁明も兼ねて書こうと思う。

「検索除けしろ!勝手にリンクすんな!」と「検索よけしなくていいだろ!リンクするのは自由!」と別れてで戦ったらいかんよな。この二つの主張はいずれも「全体に適用しようとする」派だから、戦うなら「そんなん個々で対応すればいいじょない」派とだなあ。

「検索避けしなくていいだろ!」は、してもしなくてもいいという意味なので、「そんなん個々で対応すればいいじゃない派」に当て嵌まるのでは。もし「検索避けすべきでない!」という主張であれば全体に適応しようとしていることになるだろうが。そもそも検索避け推奨派は日々領土(謎)を拡大しようとしているが、検索避け批判者は検索避けをなくそうとしているのではない

検索避け反対派の人は、世界中でただ独りだけになった推進派さえも糾弾しそうで怖い。それは「みんなで検索避けしないとだめでしょ!」の単語を変えただけで文脈は同じことなんだよなー。戦うべきは「検索避け」ではなく、「みんなで~しないとだめでしょ!」だと思うんだが、どう伝えようこの想い。

よー知らんけど、検索避けによる抑圧からの解放を謳う方々が捕捉範囲内で活発に動いているのを最近たまに見かける。中には抑圧から解放するためには検索除けすべきではない!という抑圧を生んでる人もいるから頭が痛い。だからああいう記事を書いてみたんだけど、どうすれば読んでもらえるだろう。

それなりに無断リンク・検索避けの記事やブックマークコメントを読んできたつもりだが、世界中でただ独りだけになった推進派さえも糾弾しそう、あるいは抑圧から解放するためには検索除けすべきではない!という抑圧を生んでる人は見たことがない。これを読んで、仲村さんは「検索避け反対派」と検索避け正当化批判者・検索避け強制批判者を区別していないのではないかと思った。

検索避け批判者は、検索避け「正当化」批判者、検索避け「強制」批判者である

検索避け反対者、あるいは検索避け批判者と書くといかにも検索避け行為を批判しているようだが、私の観測範囲にいる二次創作サイト検索避け批判者は「検索避けするもしないも管理人の自由。マナー・ルールを出して正当化するな。『違法だから』と脅して強制するな」というスタンスの人が殆どだ。そして私もその一人だ。「検索避けの必要はない」と書くこともあるが、あくまでそれは検索避け正当化・強制反対を表す延長線上にあるもので、検索避け自体を批判しているのではない。仲村さんが見た検索避けによる抑圧からの解放を謳う方々が捕捉範囲内で活発に動いている状態は、検索避け正当化・強制反対を表す延長線上にある発言なのではないだろうか。

仮に「検索避けすべきでない」と強く主張をする人がいれば、私はかれを批判する。私がいつも批判しているのは意味のない行為の正当化・強制だからだ。「検索避けは悪」、「検索避けはマナーに反する」と主張したいのではないし、検索避けそのものをなくそうとしているのでもないのだから。私以外の検索避け批判者がどう思うかは分からないが、同意してくれる人は多いのではないかと思っている。

検索避け批判サイトは二次創作+オンラインブックマーク総括が一番有名だと思う。オンラインブックマーク・ついでにロボット検索に対する偏見をとり壊し、過敏すぎる反応を和らげることを目的にしたサイトだ。多くの検索避け批判者はこのサイトと同じく「その考え本当に正しいの?」、「みんながやってるから従わせるのってどうよ?」、「脅すのってどうよ?」と検索避け正当化・強制批判をしているだけだ。検索避け批判者が訴えているのは、検索避けする・しない判断を管理人に任せる自由である。「私は自分で考えて検索避けを施すことにした」、「mixiやTwitterのプライベートモードを使っている」と言う人がいても、検索避け正当化・強制批判者は彼女を批判しないだろう。実際私の二次創作サイトも検索避けしているし。自身が検索避けすることと、検索避け正当化・強制批判をすることは矛盾しない。

戦うべきは「検索避け」ではなく、「みんなで~しないとだめでしょ!」だと思うにはとても共感する。検索避け批判者の多くが批判しているのはまさに「○○すべき」という考えなので、気持ちは十分伝わっていると思う。少なくとも、私と仲村さんが目指しているものは同じで見ている角度が少し違うだけだと感じた。

腐女子マナーに異を唱えること

ここから話が変わる。

これも何度か書いたが、「腐女子ルールを守らないこと」、「腐女子ルールに異論を唱えること」は腐女子界隈の禁忌になっている。腐女子ルールを疑うことすら許されない雰囲気がある。私がオタクカテゴリーに書いていることを、検索避けが普及したジャンルの二次創作サイトでも書けばどうなるかは容易に想像できる。

友人・知人を失う。ジャンル中で孤立する。何故みんなと同じことをしないのかという批判メールが来る。閉鎖しろ、消えろと中傷メールも来るだろう。厳しいジャンルだと隠れないという選択をしただけで2chや関連サイトに晒されたり、まとめサイトを作られたりする。ジャンルを移動しても「ジャンルを脅かした厨」というレッテルはずっと貼りつけられたまま剥がれることはない。閉鎖してやっと「危険人物が消えてよかった」と周囲の人間は胸を撫で下ろす。悪者にされた人の気持ちを想像するとやりきれない。

私はこの状態をおかしいと思っているのだが、「ルールを守らない方が悪い」、「ジャンルを守るためだから仕方ない」で済まされるのが現状だ。Twitter検索の「検索避け」結果を見ていると「検索避けしてないサイトに匿名で注意してあげた方がいいのか」、「検索避けしていないサイトは滅びるべき」、「ナマ出身のせいか、二次でも検索避けしてないサイトはイラつく」ということも書かれてることもある。

理由を述べず相手を否定・罵倒できる権力

検索避けするのが正しい・正しくないは答えが出ないと思う。検索避けすべき・すべきでないは、管理者が決めることだと思う。検索避け強制批判をしていると反論メッセージを頂くこともあるのだが、それらは感情的なものが多かった。例えば以下の通り。

私「検索避けを強制するのはおかしい。個々の管理人の判断に任せるのがいい」

噛み合っていない。実際はもっときつく汚い言葉が使われていたので、よほど相手は不快だったのだろう。

「検索避けするもしないも個人の自由。マナー・ルールを出して正当化するな。『違法だから』と脅して強制するな」と書いているのに、文章の最初と最後だけ見て「検索避けするもしないも個人の自由。マナー・ルールを出して正当化するな。『違法だから』と脅して強制するな」と読む人がいる。「検索避けするな」とは一度も言っていないのにそう読まれてしまう。

腐女子界隈に限らず実際にいる。相手を否定しない言葉を選びつつ、穏やかにやんわりと話し、理不尽であろうが何であろうがとりあえず相手の言葉と感情を受け止めながらレスポンスしても、「肯定しなければ、即自分を否定・攻撃している」と思い込む人は。

「別に隠れなくていい」、「検索避けも好きにすればいい」というふうに腐ルールを穏やかに批判しても、強い反発をするのは、主張側に「腐女子は隠れるのが正しい・そうすべき」という意識があるからなのでは。そして、正しいゆえに相手に理由を説明しなくても、腐女子に自重することを強制したり罵倒できるのではないか、そう思えてならない。

【余談】常体にした

「頭が悪い、あるいは文章が下手だという自覚がある人は簡潔な常体で書け」という主張を読んでなるほどと思ったので変えてみた。少しは読みやすくなっただろうか。でも自分のアホさが際立つようで気恥ずかしいので敬体に戻すかもしれない。

未回予告
検索避け賛成者と批判者の共生案(仮)

参考記事

  1. そもそも数が圧倒的に少ないのでマジョリティ腐女子に存在を認識されていない説。

リソース情報

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オタク
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URL
http://az-store.nrym.org/note/2009/11/15/87
SAKATORI Kihiro www@nrym.org
Published: 2009-11-15
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