閉塞されたジャンルとコミュニケーションツール

今回も女性オタク二次創作界に関する知識がないと意味が分からない記事です。

珍しく今月はたくさん拍手をいただきました(当サイト比)。テンプレート・スキンのダウンロード報告をしてくださった方々、二次創作サイトの注意書き(その1その2)についてコメントをくださった方々、拍手を押してくださった方々、ありがとうございます。

興味深いコメントをいただいたので一部引用します。

「ネチケサイト管理人は自分の都合をマナーと称して広めようとするな」の記事を読んで初めてこれ系のボタンを押しました。(はてなスターはよく押すんですが)

ですよねー、と頷きながらこのコメントを読みました。edvakfさん(非オタクの男性。常軌を逸脱したカスタマイズを楽しんでいる系のOperaユーザー)に限らず、非オタクの一般人にとってweb拍手の認識はこの程度なのではないでしょうか。はてなユーザーであればweb拍手よりはてなスターの方が身近でしょうし、はてなブックマークを使って簡単なコミュニケーションもできます。それで足りなければ自分のブログで相手に言及すればいいわけで。それらのやりとりは第三者も見ることができるというオープンさがいいです。私はその自由さを羨ましく感じています。

web拍手系スクリプトを置いているのはオタクな創作サイトが多いというイメージがあります。「web拍手」でGoogle検索するとオタクサイトばかりが引っかかりますしね。そして、私のサイトもweb拍手を設置しています。その理由は反応が欲しいからなのですが、他にも色々思うことがあるので、web拍手についての雑感を書きます。

「目立たないのは善」のジャンルとweb拍手は相性がいいのかもしれない

女性オタク二次創作の基本は「隠れること・目立たないこと」で(多分)、嫌いな人に配慮するあまり好きな人の存在を忘れている二次創作サイトの注意書きでも触れましたが、web拍手一つをとって見ても女性オタク二次創作界の特性のようなものが見えるような気がします。

例えば拍手の返信の仕方。男性管理人は全文引用や名前を出しての返信が当たり前ですが、女性管理人の場合は全文引用は稀です。一部引用または拍手を送信した時間(例:25日23時の方)で返信、名前を出す場合イニシャルや伏字(例:某サカトリさん、Sさんなど)ということもあったり…。

イニシャルや伏字にする意義が不明(内輪な感じがして外野はコメントしにくいという欠点しか思い浮かばない)のと、拍手送信時間でコメント返信は分かりにくいくらいで別に害はないのですが、交流もサイト運営と同じようにこっそり・ひっそりするのがいいのかな?と感じました。

私がweb拍手を設置している理由

1. 反応が欲しいから
ご意見・ご感想、誤字脱字指摘、リンク切れ、批判、いただけるものは何でも嬉しいです。別サイトを開設したばかりの頃目立つところに誤字&リンク切れという致命的なミスを二つも犯したのですが、拍手でご指摘いただいてとても助かりました。その時の印象が今でも強く残っていて、web拍手=賞賛するだけのツールではなく、挨拶なし・一言・匿名で気軽に突っ込めるツールというイメージを持っています。メールフォームやメールアドレスだけを置いていたらあの時の間違いは指摘されなかったかもしれない…と思うと、閲覧者が反応しやすいツールを一つ置いておきたいという気持ちがあります。閲覧者に対する甘えですね。
2. 自作スキンのPR
テンプレート配布サイトなのでスキンの宣伝を兼ねて使っています。三種類のweb拍手CGIのスキンを配布していますが、特にKash+はお礼ページの選択ができますし複数サイトで使い回せて便利なので、ユーザーが増えることを願いつつ。
3. 女性オタクにとっての身近なコミュニケーションツールがweb拍手だから
「反応が欲しいから」と少し関係があります。挨拶なし・一言・気軽なコミュニケーションツールと言えば私はweb拍手と並んで、はてブ・はてスタを思い浮かべます。実際オープンなジャンル(オリジナル創作や・非オタク系の一般サイト)だとはてブなどでコミュニケーションしているところがありますが、二次創作サイトやオタク管理人が多い素材サイトはクローズなところが多いので、SBMを使ったやり取りは困難です。このサイトも二次創作系閲覧者が多いので、閲覧者が一番とっつき易いツールがweb拍手だと判断しました。

クローズなオタク閲覧者も公開型はてブなどのSBMを利用するようになったらそれが一番使いやすいコミュニケーションツールになるでしょうからweb拍手は必要ないと思うようになるかもしれません。しかし、現時点ではとっつき易いには程遠いです。SBM登録禁止を掲げているサイトは多い中で、はてブが流行するという状況が想像できません。仮にクローズなオタク閲覧者がはてブを使い始めても、自作スキンの宣伝のために私はweb拍手を使い続けると思いますが。

ちなみに、はてスタの設置を考えたことはあります。いやいやコレは…(by edvakf in hatena)Operaユーザー怖い!(将来が不安)を拝見して、私もブログに☆をつけたりつけられたりしたい!と思ったのですが、鬼ソースコード(90KB超え)を見て挫折しました。ページの読み込みは0.001秒でも速い方がいいので却下です。JavaScriptのことはよく分からないのですが、☆をつけたり、コメントをつけるのにこんな処理が必要なのでしょうか。謎。

【妄想】女性オタク二次創作界にSBMが広まったら…

正の面
負の面

「見られること」を意識して作品を作っている、そこそこ打たれ強いオタク管理人が生き残る世界になる……かは分かりませんが、こういう想像をしました。実現する可能性は限りなく0に近いですが、想像するだけなら自由。

サイトの情報(自分が作ったものや閲覧者からの感想など)を持っているのはそのサイトの管理人だけです。閲覧者がそのサイトをどう思っているかは基本的に管理人以外には見えません。なので、閲覧者同士がそのサイトに関する情報を共有できたらおもしろそうだなと考えました。ブログのコメント欄や掲示板でも情報の共有はできるのですが、もっと一覧性が欲しいというか。SBM禁止・ブクマはトップページ・条件つきリンクフリー・面識のないサイトへの言及は失礼など暗黙の了解がある現状だとサイトのリンクページで紹介するだけしかできないので、「このサイトおもしろいよ! 好きだよ!」という気持ちをもっと気楽にアピールする場所が欲しいのです。

言及または関連したリソースをまとめるサービスがあれば便利なのですけどね。FirefoxのアドオンであればSBMカウンタ、ブックマークレットであればpageinfoがありますが、ブログパーツ版はないのでしょうか。ページの読み込みは0.001秒でも速い方がいいので設置しないと思いますが、少し興味があります。

参考

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SAKATORI Kihiro www@nrym.org
Published: 2009-02-26Last modified: 2009-03-27
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