参考書籍

私が所有している参考書籍をレビューします。

実践 Web Standards Design

3ping.orgの市瀬裕哉氏、Lucky bag::blogの福島英児氏、hxxk.jpの望月真琴氏によって共同で執筆された本です。HTMLとCSSをある程度知っている人に向けて書かれています。前半がHTMLとCSSの解説、後半が実践編となっていますが、全体としてCSSの実践が中心です。特に、後半の実践編では段組レイアウトから始まり、ブログ風レイアウトやMushline旧スタイルの解説、さまざまなCSS Tipsとボリュームたっぷりです。ブログでCSSのテクニックを追いかけている人には、内容のまとまったよい一冊となると思います。

セオリー・オブ・スタイルシート

中級者向けのスタイルシートの解説書です。技術評論社だけに硬派な本です。

Part1は神崎正英氏によるCSS 2.1の説明です。仕様書に沿って丁寧に解説されています。特にボックスモデルの説明が詳しい。きちんとCSSの仕様を理解したい人はぜひ読むべきです。

Part1の一部は下記のページで閲覧できます。

執筆時点でCSS 2.1はまだ勧告されていませんが、大きな変更点はないと思われるので問題ないでしょう。

詳解 HTML & XHTML & CSS辞典

HTML 4.01、XHTML 1.0、XHTML 1.1、XHTML Basicの全要素・属性とCSS 2の全プロパティが網羅された、便利なリファレンスです。フルカラー、詳細な解説、Internet ExplorerとFirefoxでの表示画面、主要ブラウザの対応状況一覧表、と至れり尽くせりで、ウェブサイト製作者から圧倒的支持を受けているのもうなずけます。

最新の第3版ではInternet Explorer7、Firefox2、Netscape Navigator8、Opera9、Safari2など、最新ブラウザへの対応状況が掲載されているようです(参照:秀和システム書籍詳細)。

ゼロから始めるWebデザイン

初心者向けに書かれたデザインの本です。デザインの解説書だけに、レイアウトが綺麗で情報がよく整理されています。

Part3の「ページデザインのコツ」はとても参考になります。グループに分ける、メリハリをつける、繰り返しでリズムを生むなどの、すぐに実践できて効果のあるテクニックが解説されています。CSSを使うとどうしてもボーダーだらけの単調なデザインになってしまうと悩んでいる方は、ぜひ読んでみて下さい。

本書のサンプルはぱっと見て惹きつけられる素敵なデザインが多いのですが、発想がDTP的であり、CSSで実践するのが難しいデザインが多いのも事実です。ページをグリッドで仕切るという伝統的なレイアウトテクニックを行うには、やはりテーブルレイアウトに頼らざるを得ません。

また、テーブルレイアウト、フレーム、JavaScriptを使ったプルダウンメニューなどは説明しているのにスタイルシートには殆ど言及していないなど、技術的にやや古い感があります。デザインの方法だけと割り切って読むのがいいでしょう。

Movable Type例解テンプレートタグ辞典 -- 目的引きリファレンス+実例サンプル集

純粋なMovable Typeのタグリファレンスです。Movable Typeの解説書はHTMLとCSSとMTのタグとレイアウトの手法をまとめて説明しているものが多いですが、本書に書かれているのはMTのタグの使い方だけです。HTMLやCSSを既存の知識としている人にとっては、余分な情報がないので使い勝手がよく感じられるでしょう。

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