余談ですが、HTMLに関心を持つ個人サイトの中には「『はじめにテキストありき』 = HTMLの理念」ととらえているところもに幾つかあるように見受けられます。HTML仕様の中に「はじめにテキストありき」のような概念が述べられているのであれば別ですが、実際にはそうではない(自分は見つけられませんでした)以上、「はじめにテキストありき」はHTMLという実在するアプリケーションの理念としてではなく、自然言語で書かれた文書のマークアップ一般における指標としてとらえるべきかと思います。
余談とされているけれど、これは重要なことだと思う。聖書じゃないが「はじめにテキストありき」とはHTMLの仕様書のどこにも書かれていない。なぜならそれは、上記の記事でも述べられている通り、野嵜さんによって提唱された仮説なのだからだ。ということを、私も忘れていた。
飽くまで「はじめにテキストありき」は私(野嵜)による措定である。これは「私のHTML論」を構築する上で、他の「HTML論」と差別化する爲に導入した假説である。ただ、この假説を原點にHTMLの體系化が可能であるならば、この假説は妥當性を認められて然る可きだと思ふ。
そして、少くとも「ブラウザでの見映え」を前提とした「HTML論」よりは、私の「はじめにテキストありき」の説の方が、HTMLを一貫した體系として、うまく説明してゐるのは事實であらう。
時々、このような前提を述べる人(=ストリクター?)のことをW3C原理主義者などと呼ぶ人がいるが、これは的外れなあだ名だ。W3Cの策定した仕様書に書かれていないことを議論しているんだから、本当にW3C原理主義者なる人がいたら「W3Cの仕様書に書かれていないことを勝手にあーだこーだ言うな、仕様書が全てだ!」と怒るだろう。私は見たことないけれど。
2008年6月10日
広告
広告