多数派を占めるtarget="_blank"

target="_blank"によるリスクの軽減:メモランダムの続き。

「リンクをどのウィンドウで開くのかはユーザーに任せるべきだ」という意見は多数派を占めているが、そう思っている人は実は少数派である。実際には、意見を表明していないユーザー、ウェブサイトの製作者ではない人達が存在し、彼らは外部リンクが新規ウィンドウで開くことを望んでいる。そうでなければ「リンクをどのウィンドウで開くのかはユーザーに任せるべきだ」というもっともな正論があるにもかかわらず、多くの製作者がtarget="_blank"を使うはずがない。彼らは「ここは新規ウィンドウで開いたほうが便利だろう」という自分の感覚に従ってtarget="_blank"を使う。誰がどう言おうとtarget="_blank"には需要があるのだ。

target="_blank"を好む人は、極端な言い方をすれば不勉強な人だ。ちょっと勉強すれば、target属性は利便性を高めないとみんな言っていることなどすぐ分かる。(WCAGにその理由が書かれている。)仮に誰もtarget属性を使わなければ、それは完全に理想的な状態だ。新規ウィンドウは絶対に勝手には立ち上がらない。新規ウィンドウで閲覧したければ、必ずユーザーが自分でそれを選択しなければならない。明快なことこの上ない。しかし、現状はそうでない。怠惰な製作者は自分の感覚でtarget属性を使う。製作者でないユーザーはそれを気にせず受け入れる。一般のユーザーはtarget属性なんて知らないし、新規ウィンドウが勝手に開くことで自分の利便性が損なわれているなんて考えもしない。

多数派に合わせるならtarget属性を使うべきだ。外部リンクは新規ウィンドウで閲覧したいと思うユーザーの方が多いのだから迷うことはない。みんな、右クリックで新規ウィンドウを開いたり、Shift(Ctrl)と左クリックの同時押しなんてテクニックは使いこなせないのだ。ただし、これをやると理想を追求する人達から「勝手にウィンドウを開かれるのは不便だ」と批判される。しかし、彼らは少数派だ。民主主義的に少数派は犠牲になってもらおう。

target属性が消滅した理想の世界を目指すなら、target属性なんか使ってはいけない。少数派だろうが、現実的でなかろうが、求道者はそんなことを気にしてはいけない。target属性撲滅運動を展開しよう。

中間を取って、Website OptionsのようなJavaScriptで外部リンクを新規ウィンドウで開くか同一ウィンドウで開くかユーザーに選択肢を与えるのは一つの案ではある。が、このオプションは気が付いてもらえない可能性がとても高いのが難点である。普通のサイトにこのようなオプションはない。ユーザーは普段ないものを探そうとはしない。

現実的には、target属性が嫌いなら、ユーザー側がProxomitronでそれを無効にしたり、リンクは全て同じウィンドウで開くようブラウザを設定[1]すればいいんじゃないかと思う。Noriyaさんみたいに(パソコン遊戯日記~2007年2月)、target属性が嫌なら自分で無効にしましょうよと。 target属性の不便さを知っている人なら、それくらいのスキルは持っているんではなかろうか。

お前はどうなんだと言われそうだが、私は前に書いた通り勝手に新規ウィンドウが開いたほうが便利だと思っている。私がtarget属性を使わないのは、ストリクト病にかかっているから。

  1. Firefox 2ならプロファイルディレクトリ中のuser.jsに user_pref("browser.link.open_newwindow", 1); と書いておけば、リンクが全て同一ウィンドウで開くようになる。(Firefox 1.5ならオプション画面から設定できたのだが。Operaもできるのかな?IEはきっと無理だよなあ。)

転載元リソース情報

URI
http://elastic965.80code.com/blog/2007/02/target_blank2
作成日
2007年02月21日

2008年6月10日

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