ら抜き言葉は間違いで、「食べれる」は「食べられる」とするのが正しい日本語の使い方だ、とよく言われる。正字正仮名論者によれば、戦後普及した新字新仮名遣いよりも正字正仮名のほうが正しいらしい。じゃあ、なぜ「食べれる」ではなく「食べられる」が、新字新仮名ではなく正字正仮名が正しいのか?古い方が正しいと言うなら、正しい日本語を標榜する人たちは上代の日本語を使うはずだ。合理的なものが正しいのであれば、「食べれる」は正しい日本語だ。(ら抜き言葉にすれば助動詞「(ら)れる」が可能の意味で使われていることがはっきり分かるのだから。)国語審議会が日本語を決めるのであれば、正字正仮名が正しく「形容詞+です」も正しい。首尾一貫しているものが正しいのであれば、形容詞を終止形で言い切ることができないです・ます調表現を、私たちは諦めなければならない。正しい日本語を決めるのは誰なのか?実は正しさの基準は可変であり相対的ではないのか?
正しい日本語を使おうと考えたとき、それがなぜ正しいのか誰も証明してはいないと思った。
2008年5月19日
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