Shishimushi

Opera信者の憂鬱

信者とか言われるとムカつくんですけど。

2chで使われる「○○信者」という言葉は2典Plusによると、

特定の物や人物を熱狂的に崇拝する者。
2chにおいては次のような行動を取る者を罵倒する意味で使われる。
厨房度の高い板ほど何かしらの信者が生息する。
対象を手放しで礼賛するものの、興味のない第三者を納得させるだけの
論理的な説明が出来ず、ひたすら程度の低いマンセーを繰り返す。
対象への批判は事実であるか否かを問わず一切認めない。
また、対象が罵倒されると自分が批判されたが如く怒り狂う。
アンチスレが存在する場合はそのスレを監視するだけに留まらず
スレ荒らしに走る。

とありますが、ここで言う「Opera信者」というのは「Operaを愛用しているユーザー」から、「Operaなしではネットができない」「Operaこそがナンバー1」という中毒者までを指しています。自身の胸に手を当てて考えてみてください。程度の差はあれ、信者であるあなたは概ね以下のような事を体験しているはずです。

他のブラウザがカスタマイズ豊富とか言われると引っかかるんですけど。

そもそもカスタマイズの概念が違うので、同じ土俵で考えない方が良いです。よそはよそ、うちはうちです。DonutもSleipnirもFirefoxも、それぞれの制約の下に豊富なカスタマイズが可能なのです。

「Operaは重い」ってそりゃ起動のことだろうが! と思っちゃうんですけど。

起動に時間がかかることを「重い」と言うのと、動作がもっさりしていることを「重い」と言うのとがあるようで、読み手によって混同が起きることがあります。一般に「重い」と言った場合は後者を指しますが、ユーザーの環境によっては極端に起動が遅かったり、動作にもっさり感を覚えることもあります。自分の環境をベースに考えるのは悪くありませんが、それだけが全てにならないようにしましょう。

Operaに関する誤解が書いてあったら「通りすがり」という名前でコメントしてしまいます。

すかさずコメントをしてしまうと、それだけ自身の熱狂ぶりを晒すようで恥ずかしいのですね。記事が投稿された日から2~3日空けて書き込む点にも奥ゆかしさを感じます。しかし、所謂「ブログ」がここ最近かなり浸透し、情報の行き来もその分速くなっていますから、誤解は早めに解いておいた方が良いと思われます。また、あなたがサイトを持っているならば、使用しているHNでコメントすることにより何かしらの反応を期待することもできるので、素直に名乗った方が良いと思われます。

ただしその際、何行にも渡るコメントをしてしまうと、「信者ウゼー」といった感覚を相手に与えてしまうかもしれません。あくまで相手が誤解している点や求めている点のみをコメントするようにしましょう。また、誤送信を防ぐためにも、テキストエディタやOperaメモで下書きをするとベターです。

「○○ツールバー」を望む声があるのが不思議なんですけど。

GoogleツールバーやYahoo!ツールバーのことですね。後者はともかく、Googleツールバーを望む声は思ったより多いようです。Operaのツールバーは柔軟なカスタマイズが可能ですが、残念ながら、ポップアップ辞書とページランクの機能を、IEやFirefoxのものと同じような感じでツールバー上に設置することはできません。その点は潔く認めましょう。間違っても「重くなるだけじゃん。イラネ」とか「ページランクなんて知ってどうするの?自己満?」と開き直るのは止めましょう。求めている人にはその人なりの事情があるのです。

推奨ブラウザにOperaがないのが悲しい今日この頃です。

ソフトウェアの動作環境にOperaの名前が入ってないものがありますね。また、WebアプリケーションでOperaでの閲覧を抑止するものもあります。やっぱり商売ですから、ユーザーの少ないブラウザへの対応にコストをかけるよりも、大衆ブラウザでのみ動作する商品を出した方が色々と良いのです。慈善事業ではないので、その辺は期待してはいけません。Opera側がそれらの仕様に対応するのを待ちましょう。

Opera弾きなサイトを何としてもOperaで閲覧しようとしてしまいます。

最近では少なくなってきましたが(筆者が気付かないだけかもしれませんが)、ページ制作者のOpera嫌いがそのまま反映されたサイトがあるようですね。Operaを弾く理由には色々考えられますが、

  1. 一部コンテンツがOperaにおいて正常に動作しない。
  2. IEで抑止できる動作がOperaだと無効。
  3. 「サーバーへの最大接続数」をユーザーが設定できる。

以上の3点が考えられます。1、2について、「WWWで何をやっているのか」「未完成なコンテンツをアップすべきではない」等々の御意見ご尤もですが、制作者には制作者の事情があるのです。権利を強行せず、逆に打開策を共に考えていきましょう。3について、Operaはユーザーの好みにより、「サーバーへの最大接続数」と「最大接続総数」が設定できますが、前者を極端な数値に設定すると接続先に迷惑をかける等と言われていますし(デフォルトで8となっていることを問題視される方もおられます)、逆にページの読み込みが遅くなってしまう要因ともなりますので、環境に適当な数値を設定しましょう。

Operaを弾くサイトは、その殆どがユーザーエージェントを偽装したり、User JavaScriptを用いることによって突破可能ですが、執拗な追跡は気持ち悪いので自重しましょう。

以前Operaを奨めた友人のパソコンにFirefoxが入ってました。

せつなげですね。

DSブラウザやWiiを買おうかどうしようか迷っています。

もしあなたがニンテンドーDSを持っていたならば、今月7月発売予定の「ニンテンドーDSブラウザ(仮)」を購入するのもいいかもしれません。しかし、Operaを体感するためだけにニンテンドーDSやWiiといったハードを買うとなると、ちょっとおすすめできません。ゲーム機でのOperaには様々な可能性を感じますが、所詮ゲーム機です。インターネットはパソコンで十分じゃありませんか? ただ、ゼルダファンに関してはおそらく筆者と同じ気持ちを共有していることかと思いますので、止めはしません。バイトするなりヘソクリするなりして頑張って資金調達して下さい。

ユーザー増えない方がいいよ、だってセキュリティ的にモガモガ…

ユーザーが少ないとそれだけ危険が減ると思っておられますか? 確かにそういうこともあるかもしれませんが、ユーザーが増えることによって以下の恩恵をこうむることができます。

  1. Operaで閲覧できるコンテンツが増える。
  2. 対応アプリケーションが増える。
  3. 情報量が増える。

良いこと尽くしじゃないですか。ですから、Opera信者は積極的な布教活動に勤しみましょう。大体、自分が良いと感じるものを他人に奨めるのは当然の欲求でもあります。ただしその場合、他ブラウザを扱き下ろしたり、Operaの良い面のみをアピールすると「信者ウゼー」という感覚を(以下略)

投稿者:芦塚 | 投稿日時: 2006年 6月7日(水) 17:41

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